テニスマガジン 子どもにダブルスを教える企画
駒田コーチみんラボより
今回は、仮題「みるみる上手くなる!ダブルスの始め方」ということで、子どもに段階を踏んで教えていく企画を受け持たせて頂きました。
実は私は、テニスを始めたのが遅く(中学2年生)シングルスよりダブルスの成績が先行したことでシングルスの上達するチャンスをもらえた選手です…
ダブルスで全日本チャンピオンになった時(21歳)のシングルスの日本ランキングは70位程だったと思います。
その後、シングルスの自己最高ランキング9位に入ったのは28歳の時でした。
ダブルスの成績にシングルスが追いつくのに7年もかかりました。
ダブルスでの戦績で得た、経験や自信、スキル、そして、選手生活を送るサポートのお陰です。
ですので、テニスマガジン様から頂いたこの企画は適任だと思い、受けさせて頂きました。
さて、現在のテニス界はダブルスを軽視する風潮(実際に賞金額やメディアの取り上げ方、スポンサーの対応など)がありますが、私はもっとダブルスを大切にして欲しいと思っています。
ダブルスの良いところは、シングルスに比べて体力面、精神面で成長が遅れていたとしても、テクニック、戦術で優っていれば結果が出ることです。(体力面、精神面の成長は年齢差が有るだけでなく、テクニックの完成時期より何年もあとで成長する要素であるため、大事なのは子どもの頃に幅広いテクニックとオールラウンドなプレーを開発する事です)
シングルスで結果が出なくてもダブルスで上位選手の仲間入りをしていれば、体力面、精神面が成長して来たときに、シングルスでも勝てるようになるチャンスが巡ってきます。そういう意味で、実はシングルスで勝つためにも大きなメリットがあるのです。
また、仲間とプレーする楽しさや、ゲーム自体の楽しさもダブルスの魅力ですので、ダブルスに力を注ぐメリットだと思います。
そこで、子どものダブルスを強化していく手順をテニスマガジンで紹介していきたいと思います。
大人の方がダブルスを上手くなるためにも役に立つと思います。
まず、ダブルスに必要なテクニックを習得するには、それぞれのテクニックに必要な能力開発を行う必要があります。しかも、そのテクニックはダブルスのプレーの中の状況設定を行いGame based on approachで学ばせる必要があります。
具体的な手順は、
①機能を教えていく
②ゲームを楽しむ
③シチュエーション(状況設定)の中でスキルを学ばせる
④シチュエーションを変化させて刺激を与えていく
これによって、コーディネーション能力の開発、様々な状況と動きの経験と反復練習、バリエーションのある動きとスキルの開発、戦術的思考の開発、戦術的プレーの開発が行われます。
説明が長くなりましたが、この様な思いと、手順でダブルスの練習法を紹介していきますので、大人の方にも非常に役に立つ内容となっております。
テニスマガジンを是非購読ください。
発売日は5/21の予定です。
よろしくお願いします。
[駒田コーチより]
雑誌の取材の流れ
かなりざっくりですが、雑誌取材の流れはこんな感じでした。
13時から取材担当の方と駒田コーチが打ち合わせ開始。
その間に撮影協力選手たちはウォーミングアップ。
ビデオカメラ1台とカメラマンが撮影する配置を変えながら撮影していました。
駒田コーチの入念な準備、取材者の皆様の段取りのよさと選手達の集中のよさでサクサク進み撮影時間3時間。
16時まで撮影をおこなっていました。
あっという間でした。
以前の雑誌記事はこちら
[中畑善寛]